差し押さえ後でも手続き可能
差し押さえ後でも手続き可能
借金の返済が滞ってしまったら、債権者は少しでも残債を回収しようとして不動産を競売にかけようとします。そこでまず裁判所に差し押さえる手続きが取られます。そのまま競売となれば、安い価格で売却されてしまいますから、不動産を失うし借金も残ります。できるだけ高い価格で売って借金は減らしたいと思うとき、できるのことと言えば任意売却です。任意売却であれば市場の相場で売れますから完済できなくても、残債は少なくなりますから今後の生活は楽になります。
この任意売却ですが、差し押さえの手続きが行われたら間に合わないという人もいますが、そんなことはありません。交渉次第では競売の手続きを止めてもらえる可能性があるからです。ただし、話がそこまで進んでいるということは、これまでに返済をしっかりとしていなかったし、借金の返済を猶予してもらうといった話し合いでも合意できなかったことを意味しています。交渉を上手に進めなければ、そのまま競売となってしまいます。そこをなんとかしたいのであれば、交渉のプロである弁護士の力を借りる事も考えるべきです。
競売と任意売却の違いは?
住宅ローンを払えないとき、1つの方法はなにもせずに放置することです。ところが、この選択肢を選ぶとほとんどの場合に損をします。住宅ローンの滞納を続けて放置していると、6カ月程度経過後に競売が行われます。平均すると8割程度の価格がつきますが、6割程度で売れてしまうこともあるそうです。もしも6割程度で売れてしまっても、やりなおしはできません。普通だったら3,000万円の家が、1,800万円で売られてしまうと考えると恐ろしいですね。競売の最大のデメリットは「安く落とされる可能性が高い」ということになります。
任意売却との違いも、この点にあります。任意売却では手続きのための手間と時間がかかりますが、相場に近い値段で家を販売できる可能性が高いです。競売では基本的に現金一括払いなのに対して、任意売却では住宅ローンを利用できるというのもポイントです。資金をそれほど持っていない一般的な人が家を購入してくれる可能性が上がります。手間と時間がかかるという問題についても、専門業者に依頼をすればほとんどすべての手続きをやってくれるので解決です。そのほかにも「近所の人にバレない」「引越し代を融通してもらえる」などのメリットがあります。